言葉のキャッシュ

 言葉のキャッシュについて

 動画ではナイツの塙さんと、かもめんたるのう大さんが話をされている。テーマは「狂気」とのこと。この動画自体もちろんとても面白い。(一部盛大に下ネタが含まれます。苦手な方はすみません。見ないことをおすすめします。今回取り上げる動画開始1分~2分くらいは大丈夫です。)
 今回のブログのテーマはこの動画のテーマとは関係ない。動画始まって1分程で、「話すテンポ」の話になる。塙さんが速くて、う大さんが遅いという内容。それに対しう大さんから、自分でも自分の映像を見返した時に、「こんなに遅いんだ」と思うことや、「積んでいるエンジンの回転数が人より遅いと思う」という発言がある。この、話すテンポが速かったり遅かったりすることについて言葉のキャッシュという点から考えていくのが今回のテーマである。

キャッシュメモリ

キャッシュメモリ は、 使用頻度の高いデータを蓄積しておくことにより、相対的に低速なメインメモリ(主記憶装置)へのアクセスを減らすことができ、処理を高速化することができる。

 私はある時期から脳のキャッシュ上にある言葉に極力依存しないように会話をする訓練を始めた。それは多分、キャッシュ上の言葉より、そうでない言葉で会話したときに相手の反応がよかったとか、しょうもない成功体験があったからだと思う。キャッシュに依存しないとは実際どのような作業か。それは、一つの質問に対して、一度自分の中にあるデータの全体検索を行う作業である。お手持ちのPCで何かファイルを探すとき、フォルダを指定せずにPC全体を検索をしたらどれくらい時間がかかるか一度お試し頂ければ実感して頂けるかと思う。すごく時間がかかる。これをリアルタイムで人との会話の中で行うという訓練をしている。
 それを踏まえて動画に戻る。塙さんはキャッシュに依存するタイプである。う大さんがキャッシュに依存しないタイプである。対照的なのでこの動画を紹介させて頂いた。
う大さんは発音しながらですら次の言葉を検索し続けている。質問に対して、定形の回答を用いずに、その時最良の答えを探そうと脳をフル回転させているのがわかる。頭の回転がめちゃくちゃ早い人という印象を受ける。
 私はまだそこまで速くできないので、キャッシュ上の言葉とそうでない言葉を混ぜたりする。実習や研修のレポートなどはキャッシュ上の言葉で書く。この部類のものはスペースを埋めて提出したという実績があればそれで良い。中身など関係ない。思ってもいないそれっぽい言葉をダラダラ並べる。たくさんの無駄な言葉を消費することで嫌な気持ちになる。
 話が逸れたが、キャッシュに依存する方法とそうでない方法、行き着くところはどちらも同じである。キャッシュに依存する場合は次第にキャッシュ領域が増えていき、やがて膨大なデータをキャッシュ上に置くことができるようになる。キャッシュに依存しない場合はキャッシュ領域へのアクセスと同等の速度で全データにアクセスできるようになる。どちらも、全データへのアクセスが早くなる。そうなるためにはヒトの場合60年とか70年かかる。俗に言う「おばあちゃんの知恵袋」のような年長者の問題解決能力の速さというのはこのあたりから来ていると考える。そして、その年齢に達する頃には認知機能の低下という問題が同時に出てくる。ヒト、おもしろい。

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